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  • 坂田真彦【インタビュー記事】

坂田真彦がセレクトする「Take car of every day」

モードやファッションショー、パリコレクションとかに、ファッションの専門学校に通っていた当時憧れていました。卒業後、いくつかのコレクションブランドを渡り歩いた後に、モードなものよりもトラディショナルなものだったり、メンズファッションの基本のことを勉強したいと思って菊池武夫が創立したメンズビギに入社しました。そこで、メンズのクロージングからカジュアルまで、一通りデザインして、チーフデザイナーを経て31歳の時に独立しました。2006年から2013年には青山フロムファーストにヴィンテージショップ「アーカイブ&スタイル」を出しました。現在は、複数のブランドのディレクションを手がけています。

メンズビギで当時クリエイティブデイレクターの斎藤久夫さんから教わったことなのですが。60年代にメンズスタイルと言われていたのが、70年代からメンズファッションと言われるようになって。60年代は、自分がこういうのが好きだっていうものがファッションに結びついて、それが男のスタイルを形成していた。例えば、アメリカンクラシックが好きだという人が、そういう暮らしをして、そういうものを身につけて、というのが生活全てのベースになってその人のスタイルを作っていったんだけど。70年代になって色んなものを好き勝手ファッションとして表現するってのいうのが出てきたんですね。今ではなんでもありなわけじゃないですか。それはそれでいいんだけど、僕は仕事を通してそのメンズスタイルというものを表現したり伝えたいなっていう想いがあります。
今回セレクトしているものは、ちょっとしたポップさとか、ちょっとした発見とかがあるものなんだけど。僕は身の回りのアイテムを一つ一つこだわりたいと思っていて。そういうアイテムに自分が感化されるのであれば、自分のスタイルもそういう人となりでありたいと思っています。

     

 

愛着が持てるかどうか

ものを選ぶ基準は愛着が持てるかどうかです。買った時にパーフェクトなものより、使っていくうちに味が出てくるものが好きで。買った時より使っていって徐々に100に近づいていくみたいなものが好きです。レザーやデニムなんかはそうですよね。今回セレクトしたGLENROYALの革小物もそう。あとは、BOTCHANのアイテムみたいに、クオリティはもちろん良いのが前提で、パッケージがちょっとポップだったりすると、朝起きて顔を洗う時になんか嬉しいというか。些細なことなんだけど、そういうものもいいなと思います。

値段で買うかどうか左右されるものはこだわりがないものですね。これでいいやって買うもの。これでいいじゃなくて、これがいいって言うものに関しては値段はそんなに気にしないで購入します。そういうものって結局、長く使える物になってくるかな。例えば、今回ペンケースをセレクトしていますが、ペンケース自体は100円ショップでも買える。でもすぐにボロボロに朽ちていくのを見るのが心苦しいんです。だから、身の回りにあるものは機能性も含めて、自分をどれだけ豊かにさせてくれるかどうか。そこには、ある程度お金をかけていいんじゃないかなって思います。

ここ数年で一番買ってよかったものは、真空管のアンプやヴィンテージのスピーカーとかかな。普段あるものを丁寧にしていきたいなっていうのがあって。音楽もふわっと聴くのではなくて、かっちり向き合って聴く、みたいな。そうすることでもっと深いことが感じられる気がするんです。生活の動作を全てというわけではいんだけど、一つ一つを大切にしていったら、より豊かな生活を送れんじゃないかなって感じています。
いいものの価値は、自分のテンションを上げてくれるかどうか。ちょっとした時に喜びを与えてくれるか。時にはなんかクスって笑えるものもあるかもしれない。

 

豊かさを感じられるもの

今はいろんなものが溢れて、そこには探せば自分に合うオシャレなものって絶対見つかると思うんです。ただ情報がめちゃくちゃ多いので、なかなかたどり着くことができない。その点HATCHは、感度が高い人たちがオススメしているので、便利だったりオシャレなものへの近道があって、すごい共感できるところです。
80年代のファッション雑誌は、雑誌というキャラクターが色んなものを紹介していたんですよね。そこには匿名性があって。でも、90年代に入って、当時カリスマと言われる色んな人が誌面に出て、その人が洋服やデニム、車、時計などを紹介することがメインストリームになっていって。例えばある人がスニーカーを紹介した時に、この人がいて、このスニーカーなんだ、というように両方入ってくるというか。この人はこういう風に履いてるんだ、このスニーカーを通してこう捉えてるんだって。よりその人のキャラクターとその紹介しているものが結びついて流行りが生まれたり。
HATCHも人がたっていて、その人たちが商品を紹介している。この人がすすめたこれだったら興味があるなとか、その商品は前から知っていたけど、この人はこういうベクトルで見てるんだ、こうういう使い方もあるんだ使とか、すごく親近感がわくサービスだなって思いました。

色んなメディアで買ったものや生活で使っているものを紹介すると、周りの人からこれどこで買えるんですかって聞かれることがすごく多いんですね。特にこのコロナ禍になって聞かれることが多くなってきた感じがして。みんな身の回りのものを見直したいのかなって。お金をかけてというわけではないんだけど、できる範囲で自分にあったもいいものを探しているなっていう印象。それなら、直接買える道筋を作らせてもらった方がみんな便利かなと思い、今回参加させていただきました。
今回セレクトしたものは、日常的に使える、機能的で便利なもの。でも機能性だけじゃなくて、ちょっとしたデザインの良さや置いてあると楽しくなるようなもの。そこから豊かさを感じられるものをこれからもセレクトしていきたいし、伝わればいいなって思います。



 
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