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  • 大沢伸一【インタビュー記事】

大沢伸一が提案する「実際に使って好きなもの」

普段使うものを選ぶ基準は、第一に自分にそぐうものかどうか。もちろん好みも大事ですが、同時に機能も重要です。ものは洋服ほど美意識などの基準は厳しくないかもしれませんが、それでも自分が持っていて違和感を感じないか。他人から見てじゃなくて、自分が心地よいかどうかが大事。
昔からその選ぶ基準はあまり変わってはいませんが、失敗を繰り返して自分に合うものがわかってきますよね。そして変化もしていきますが、より削ぎ落とされている感じです。
ものの価値は使うシチェーションなどで違ってくるんだと思います。同じ洋服でも、それを着ている自分が好きというナルシティズムの延長線に あるような好きと、軽い・暖かいといったような機能面の好きは全然違いますよね。自分向きではないけど、プレゼントとして威力を発揮するものもあったり。
HATCHでは、それじゃないと絶対にいけないという押し付けではなく、あくまで僕が実際に使っていて好きなものを紹介していきます。今回のセレクトが何か響いてくれれば嬉しいです。


 

ものは大好きだけど大嫌い

年を重ねて、思春期の時に見たもの聞いたもの身につけたものから、何年も経ち一巡してくると、自分の中でもトレンドが繰り返していることに気がつきます。そして10代の時に出会ったもののオリジナルが欲しくなったり。懐かしさからだけではなく、結局これって回り回って自分の基本として一つ持っていてもいいのかなって思えるもの、自分の定番というかそういうものに行き着くケースが多いです。ただし、定番的なものでも少しづつ変化していきますからその時々で新鮮に感じることもあります。そんな中で究極の自分らしさを発見できたらいいなと思います。

ちょっと相反することではありますが、僕は何かコレクションするということが基本的に好きではありません。そうなりたくないというか。ものに振り回されたくないんです。持っているもので自分を評価されたくない。ものはものであって、その人のテイストを伺い知れはしても、その人自身を代弁するものではないというか。なので、ものは大好きだけど大嫌い。

 

僕のセレクトが、少ない人でも響いいてくれれば嬉しい

全部あることと、何もないことは似ています。例えばYoutubeには無数の音楽や映像がアップされていて、ありすぎてもはや無いものと同じくらいに選べない。そんな時代にHATCHのコンセプトでもある自分が信用できる人のレコメンドはとても重要だと思いますし、面白いなと思います。

10代の音楽を始めた頃、僕が好きな音楽は周りの友人には不人気で、「何でこんな変てこな音楽聴いてるの?」とよく言われました。そうか、僕の音楽の趣味は変わっていて少数派なんだと、そういう感覚だったのですが、上京してニッチなものが好きな人の数もある程度あって、それはそれで存在できるんだと、当たり前のことですが肌で感じました。ニッチなりの一定のコニュミニティがあるということですね。
今回のセレクトも、多くの人に伝わって買ってほしいとかではなく、少なくてもいいから響いてくれれば嬉しいし、ちょっとでもひっかかる人がいるなら面白い。そういう方と繋がりたいですね。



 

大沢伸一

音楽家、DJ、プロデューサー、選曲家。リミックスワークを含むプロデュースワークでBOYS NOIZE、BENNY BENASSI、ALEX GOHER、安室奈美恵、JUJU、山下智久などを手がける他、広告音楽、空間音楽やサウンドトラックの制作、アナログレコードにフォーカスしたミュージックバーをプロデュースするなど幅広く活躍。

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