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  • マリエ【インタビュー記事】

自分のブランドで少しでも周りがハッピーになってくれたらいいな

小さい頃から、ファッションは大好きでした。あの洋服を着たいから、ピアノの発表会に出るとか、友達が「遠足にどのお菓子持っていこう」と相談する中、私は2週間ぐらい前から、何着ていこうって考えていたり(笑)。アートや写真も好きで、高校で進路を決める時期になって、アートスクールで有名なアントワープやセント・マーチンズとか、いろいろ考えました。でも、エンターテインメントが大好きで、そういうことを学ぶならやっぱりニューヨークだなと思って、その頃からパーソンズに憧れていましたね。
パーソンズに入学したのは、23歳のとき。自分の好きなことを、惜しげもなくこんなにやっていいんだっていうのは、もう幸せな毎日以外のなにものでもなかったです。何でも質問していいし、なんでも聞いたら答えてくれるし、それがファッションの話なんて最高で。学ぶってこういうことじゃないと駄目だなと思ったし、学びっていうもののあり方もすごく考えさせられましたね。
帰国後、自分のブランドなんておこがましいと思ったりもしたし、いろいろと思い悩みつつ、4年くらいの準備期間を経て、最終的に自分の本名でブランドを出しました。
自分が知っているいいものをクリエイティブという形でもの作りに起こすことができて、今まで応援してきてくれたファンだったり、サポートしてきてくれた周りのチームのみんなに情報としてキックバックできて。それに対して使うツールが、自分のブランドなら最高なんじゃないかなと思ったから。歌手の方が自分の歌で人を幸せにしてあげたいとか、音楽で世界を変えたい、ていうのと一緒。
自分のクリエイティブで、少しでもハッピーが繋がったりとか。あ、これいいものだなっていうのが後からわかったりとか。そういう新しい発見のチャンスになるブランドであれたらいいなと思っています。




 

ローカルで盛り上げていきたい

PASCAL MARIE DESMARAISは、今自分がお金を出して買いたいものだったり、着たいものっていうのを忘れないようにして作るようにしています。すごく浮き沈みのあるような、時間軸を気にしたデザインをしているつもりはありません。今着たいといっても、ずっと着れるような洋服だと思うし。自分のスタイルが昔と全く変わって、これが好きだなってはっきりと言えるようになったからこそ、提案できるスタイルを心がけています。
地方での販売がメインで、東京では販売せず、通販での販売も制限しています。
作り方も、売り方のデザインも再構築して見直さなきゃいけないし、そこに新しいデザインの可能性があると思っているんです。売り方、届け方、捨てられ方まで、全部一から考え直してみようって作られた時に、初めて新しいものが出来上がってくると思う。
アパレルでは常識の、ブランドを立ち上げたら、展示会を年数回やって、百貨店で扱ってもらって、、というのが本当に正しいのか。自分の作った商品を誰から受け取ってもらいたいのかって考えたときに、私のことを好きな人が、私のことを好きでいてくれる人に届けて欲しい、そう思ったんです。
東京には普段いるわけだし、何かやりたいイベントがあればきっとファンとの交流はできるから。そうじゃなくて、ローカルで盛り上げて行きたかったっていうのが一番の理由で、東京では販売しないことにしました。

 

誰に作っているのか、誰に売っているのか

T シャツを一番最初にネットで販売した時に、多くの問い合わせをいただいたんです。地方の方たちから自分のお店にも置かせてほしいって。そんな中、一人ひとりに電話して、ほぼ全員と意気投合して。会ったこともない人と熱い話をして、お昼から電話で話しながら泣いてしまったり(笑)。
取り扱っていただくにあたって、直接見に行かないと嫌だっていうタイプなので、どうやっていこうかと考えているときに。行きたいところを見ていたら、一周できるから全国一周しよう!てなって、バスで全国をまわるツアーをすることにしました。
実際に地方をまわって、いろんな方と直接お会いしていろんなお話ができました。タレントとしてTVに出させていただいていた時は、誰が視聴者なのかわからない、だけどすごくいっぱいいる。でも見てる人は私のことを知ってるんですよ。でも今は、誰がお客様なのかしっかり分かっているし、分かろうとしてる。
例えば最近「私が作りました」みたいな農家さんの写真が載ってる野菜をみんな好んで買うけど、農家さんは誰が買っているのか全然わかってないと思うんです。そういったところで、お互いがもっとコンセンサスを取れるようになって、誰に作っているのか、誰に売っているのかっていうところまで分かるようになったら、もっと違う未来があるんじゃないのかなって思うし、大事にして行きたいって考えています。

 

ものの魅力を引き出せられるような自分になりたい

ものを買う時は、出会いをすごく大事にします。つくり手との出会いもあれば、人から聞いて出会うこともある。瞬間的な、わ、何これ!みたいな、自分の目に止まったっていうときの出会いもあるし。その出会いの一つ一つを大事にして、こだわりの好きなものと出会っていくのが好きですね。
私の中でものの機能性とデザインは同等の要素。機能性がよくてもデザイン性に長けてなかったら、それは100点満点の優れたものではないから、たとえそれを使っていても、その次にもっとその種類のいいものを探しているかも。
ただ、私の基本的なルールとして、洋服、ソープから鉛筆ひとつまで全てにおいて「一生これと過ごしていこう」ってアイテムをずっと探し求めていますね。何でも手にしないとわからない。だからまずは買ってみて、実際に自分で使ってみることが一番大事なんじゃないかなって思います。
自分がなにか、ものに触れたり、使うことによって、もっとプラスアルファの価値を出すことができたらいいな。自分が使うことによって、もっとその魅力が引き出されるような自分になりたいなっていうことをすごく思っていて、全てのものとそういう関係性でいられたらいいなと思っています。

 

どれも普段から押し売りのように勧めてきたものばかり

HATCHのコンセプトは最初に聞いたときにすごくいいなって思いました。セレクターも素敵な方達ばかりが参加されているし。芯を持った人がおすすめしているものがたくさんあって、私も見ていて気になるものがあるし。
自分の周りでも、もの作りをしている人がたくさんいて。いいものや、いいものを作っている人たちがたくさんいる。でも、それを真面目に伝えられる場所ってなかなかないんです。なので、HATCHのお話をいただいたときに、すぐ参加させていただきたいなって思いました。
今回セレクトしているものは、私が今まで、そしてきっと今後何年も愛用していくもの。人に普段から勧めているものです。どれも押し売りのように勧めているかも(笑)。それを全部集めてみました。プレゼントで使っているものもあるし、本当に普段から人にオススメしたいものです。
一つの出会いのきっかけとして、色々試してもらえたら嬉しいな。



 

PASCAL MARIE DESMARAIS

Born in Tokyo to a French-Canadian father and Japanese mother.

began career as a model at age 10, and has appeared in various magazines and television programs over the years. In 2011, she moves to New York City to attend the prestigious Parsons The New School for Design. In recent years, her work has centered on fashion, including reporting from New York Fashion Week, Doing official fashion week Tokyo ambassador, teaching at fashion schools and has weekly 3hrs live radio show in Japan.

http://yaplog.jp/marie-photo/
 
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