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  • 長場雄【インタビュー記事】

毎日絵を描くことで、次の新しい可能性が見えてくる

小さい頃から絵を描くのが好きでした。きっかけは、今思うと、絵を描くと親によく褒められたっていうことはすごくありますね。小学生の絵画コンクールで入賞したり、自分にはそういうのが向いてるのかなって思うようになりました。
以前は、今より、色が入ってたり、キャラクターっぽさがあったりと、もう少し賑やかな感じだったんです。そういったものが、どこか自分の中で飽きてしまったというか。自分がその時感じてることがリンクしなくなってきてしまって。そこで、今本当に自分が好きなものをもっと絵に反映できないかなってことを考え始めたんです。
色々な要素からインスピレーションは受けています。今まで見てきたアートなどの表現を見て、これは好きだな、これは嫌いだなとかもあるし。人、街、映画、音楽、全て。それを自分なりに整理して、何が面白いのかなって考えていく。その中で、何を自分の武器にしていくべきかなって突き詰めたことで、今の作風が生まれました。
クライアントワークでも、プライベートでも、強い絵というよりは、引きこまれるような絵を描きたいと思っていますね。
常に手を動かしながら考えることが多いんです。毎日絵を描くことで、何か自分の次の新しい可能性が見えてくるんじゃないかなって。今までそうしていくことで、面白いものを見つけ出してきたから。自分をどんどん刺激していって、次はこういう表現がしたいってのが出てくるんじゃないかなって思っています。


 

ものとの距離感

ものを買う時に、見た目と機能なら、両方ある方がもちろんいいけど、機能の方が重要かな。見た目だけで選んでしまって、結局使えないものもあったりするから、ちゃんと機能的にも使えるものを取り入れたいっていうのはありますね。
いいものの情報はネットも使いますが、人から聞くことの方が多いです。おしゃべりな店員さんがいると色々聞いたり。人がこれいいよってすすめてくれた方が、試しに使ってみようかなって思うことが多いんです。
日常的に目に入るものは、見ていて心地よいものを集めるように意識していますね。そういうものの価値基準はすごくある。自分の生活に自然に馴染むものがいい。
でも、最近思うのですが、飽きる問題ってあるじゃないですか(笑)。そこの問題をどう解決しようかなって考えている。その時すごく好きでも、何年後かには、うーんと思ってしまうものもあって。
だから、思い入れが強すぎず、適度な距離感って大切かなって思っています。あまり思い入れが強すぎてしまうと、飽きるのも早くなってしまうという。
もうちょっと自然な感じでものと付き合いたい。ものとの距離感というのは重要なんじゃないかな。

 

「試してみてください」なアイテムたち

HATCHの「人によるキュレーション」というコンセプトには共感しています。ものをちゃんと説明してあげることって本当に大切だなってつくづく感じていて。絵の展示をした時も、本を作った時も。ものとか絵は、それ自体は言葉を発しないわけで、誰かが言葉で説明することで、納得してもらえて導入部分を作ってくれる。だからすごく重要だなって。
他に参加されているセレクターの人選も面白いですよね。みなさん、各ジャンルで活躍されている方ばかり。僕とは違う価値観の人なんだろうなと思うけど、その方達の価値観でどういうものを選ぶのか、すごく気になりますね。そういう場に参加させてもらえるのが面白いなと思いました。
今回セレクトしたものは、気軽に手に取りやすい、日常で使えるもの。ハードルが高くなくて、試しやすいものばかり。
ですので、一度試してみてください。
例えばハンドクリームだって何十種類ってあるわけで。僕がセレクトしたものはそのうちの選択肢の一個だし、それがご本人に合う合わないは、使ってみないとわからないですし。気軽に試していただいて、よさに共感してもらえたら嬉しいです。



 

長場雄 Yu Nagaba

1976年東京生まれ。東京造形大学卒業。人物の特徴を捉えたシンプルな線画が持ち味で、アパレルブランドへのデザインワーク提供をはじめ、広告、書籍、パッケージデザインなど幅広く活動中。Instagram(@kaerusensei)に毎日1点作品をアップしている。主な仕事に、『POPEYE』カバーイラスト、『BEAMS×STAR WARS』コラボTシャツ、『東京メトロ』マナーポスターなど。

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