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  • 国井栄之【インタビュー記事】

mita sneakers 国井栄之がセレクトする「スニーカーライフを豊かにするモノ」

幼少の頃から乗り物に乗るのが得意で、車のレーサーを志していました。だけど、結局挫折してしまい、20歳の頃に次の仕事を探そうとしていた時、mita sneakersのアルバイトに募集しました。スニーカーショップで働こうと思った理由は2つあって。1つは、車もスニーカーも構造って似ているなと勝手な解釈をしていたので、もしかしたら構造的にもスニーカーは理解しやすいんじゃないかなって思えたところ。もう1つは、当時スニーカーブームという流れがあって、海外のチェーンストアの別注アイテムが日本未発売として並行輸入されていた中で、現在で言うところのコラボレーションのような企画を行っているショップが日本になかったので、絶対に僕が実現するって目標があったからでした。
昔から、自分の興味があるカルチャーにはスニーカーが必ず存在していて。レーサーを志していた時には、diadoraのレーシングシューズを履きながら、トレーニングの際にはクッション性に優れていて、膝や足の負担を軽減出来るよ。って勧められて買ったのがAIR MAX 95。10代の頃だと、スケートカルチャーやHIP HOPカルチャーに影響を受けていたので、その中でスニーカーに興味を持ったり。CLYDEやCAMPUSなどの外羽根スニーカーが正にそうです。もともと好きだったサブカルの影響もそうですし、志していたレーサー時代ではギアとして重要だったし、全てに於いてスニーカーが共通項でした。それと、スポーツブランドのスニーカーって世界中の誰もが知っていて、例えばアメリカで売っているAIR MAXもアジアやヨーロッパで売っているAIR MAXも、世界共通で同じ商品だし。世界共通というフォーマットそのものがスニーカー業界に惹かれた最大の理由でした。


 

インラインの魅力を知ってもらいたい

初めて企画に携わらせて頂いたのは、NIKEのUENO CITY ATTACKとしてリリースしたAIR FOOTSCAPEでした。まだアルバイトで名刺もなかった時に、自分で勝手に名刺を作って、直談判したんです。そしたら、当時の担当の方が面白いからやってみよーぜ、ってとんとん拍子に決まって。右も左も分からないガキの話を聞いてくれた、NIKEや当時担当をしていた方の懐の深さがなかったら今の僕はないですね。
それと、年間にこれだけの数のコラボレーションをやらせて貰っているバックボーンには、真柄さん(真柄尚武氏:「A-1 CLOTHING」「M.V.P.」代表)、YOPPIさん(江川芳文氏:「Hombre Niño」「PLUS L by XLARGE_」ディレクター)の出会いがとにかくでかいです。今でこそコラボレーションはポピュラーですが、その礎になったのはnew balanceの“580”。今年で生誕20周年を迎えたのですが、1つのモデルでこれだけの長い間コラボレーションを継続したというプロジェクトは世界を見ても類を見ないですし。作る過程の中で、真柄さんのサンプリングの美学、YOPPIさんの天性のインスピレーション、普段の生活の中のいろんなものからインスパイアされたり、今興味あるものを落とし込んでいく作業を目の前で見れた事は本当に掛け替えの無い財産で、2人との出会いが今やっている仕事の礎になっています。
別注やコラボレーションを積極的にやるのは、もともとは自分でやりたいことだったというのもありますが、実際は年間を通し取り扱っているアイテムの割合としてインラインが大多数を占めているわけで、ベースとなっているインラインの魅力をより多くの人に知ってもらいたいからです。コラボレーションを作ったとしても、ベースとなっているインラインのストーリーや機能性もしっかりと伝えられなければ無に等しいと思っています。

 

いい意味での無駄な衝動買いはしたい

普段使うものは、衝動買いが多いんです。機能性に惹かれることもあれば、デザイン性に惹かれることもありますが、装飾美より機能美の方が好きですね。ミニマムなモノの方が惹かれます。
あまり意味のないデザインが好きではなくて、こういう意味があってこのようなデザインになりました、っていうものが好きです。スニーカーも全て、そのデザインに機能的な意味があるからそういう形になっているので。
昔は、レコードをジャケ買いしたりとか、遠回りしていることもあったけど、たまたま買ったモノが一生モノになったりしたこともあったので、いい意味で無駄な衝動買いはこれからも続けたいなって思います。 僕にとって、モノの価値とは、結局は自己満足なんだと思います。人がいいと言っているモノが全て良いという訳ではないし、自分が良いと思っていても全ての人が共感してくれる訳ではないし。それぞれの人の価値観だったり、使い方なんだなって。

 

まずは名刺代わりに、
スニーカーライフを豊かにするモノをセレクトしました

普段からネットでもいろんなモノを買いますが、HATCHはセレクターが主観でモノを選んでいるところに凄くリアリティを感じます。それはCMではないということ。ネットという仮想空間の中で、セレクターという人がいて、その人が本当にリアリティのあることを言って、それをその場で買える、というのが凄くバランスがいい。
今回、何をセレクトするかいろいろ考えてすごく迷いました。やっぱり僕は靴屋だし、HATCH4周年イベントのフリマの時も僕にしか出来ないことをやろうと思って、8足限定のスニーカーを作ったり。1発目何かセレクトするとしたら、どう考えてもスニーカーに関係するモノだろうと。その中から普段使っている、デザイン的にも機能的にも優れている便利なモノをセレクトしました。まずは名刺代わりに、スニーカーライフを豊かにするようなモノを。第2弾は、スニーカーとは全く関係ないぶっ飛んだモノを考えています(笑)
ファッションもスニーカーも、トレンドの変化や移り変わりで淘汰されていったり、市況に左右されることがありますが、モノって、世の中の大多数が良いと言っているから、良いモノという訳ではないと思うんです。何かのきっかけで、たまたま手に取ったモノを、リピートしてまた買ったり、それが一生モノになったり。自分にフィットしたモノが見つかる瞬間って、凄く楽しい。HATCHのセレクターはそれぞれの分野で長けている方達なので、その中から自分にフィットするモノが1つでも見つかれば最高だと。僕も1つでも多く紹介して、そのアイテムが何かのきっかけになれば嬉しいなって思います。



 

mita sneakers

ナショナルスポーツブランドとのコラボレーションモデルを起点とした様々なプロジェクト等、従来のスニーカーショップとは一線を画した発信を軸に展開し、東京/上野に3店舗を構える老舗スニーカーショップ「mita sneakers(ミタスニーカーズ)」。様々なスニーカーカルチャーを紐解き具現化したコラボレーションや別注モデルをアイコンとした現代的な再構築に加え「mita sneakers」のフィルターを通したインラインのセレクトでコンテンポラリーなスニーカースタイルを提案。

http://www.mita-sneakers.co.jp/
 
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